CSS

医師のコメント

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医療法人大塚医院 院長
医学博士 循環器専門医
大塚 亮先生

<所属学会>
日本内科学会、日本循環器学会、日本心臓病学会、
日本心エコー図学会、日本抗加齢医学会

<略歴>

1996年 大阪市立大学医学部卒業、淀川キリスト教病院等で研修。
2002年 大阪市立大学大学院医学研究科循環器病態内科学修了
2002年 Columbia Presbyterian Medical Center, Adult Cardiology
2005年 大阪市立大学医学部附属病院循環器内科 博士研究員
2008年 大阪市立大学医学部附属病院循環器内科 病院講師
2010年 西宮渡辺心臓血管センター 画像診断部部長
2012年 医療法人大塚医院の非常勤勤務から院長となる。

『事故や急病のために意識障害を起こした時、街中であれば通りすがりの人が、ゴルフ中なら同伴プレーヤーが救急車を呼んでくれると思います。救急隊が到着し、適切な救命処置を行い、救急病院に迅速に搬送されます。

しかし、その時に家族と迅速に連絡が取れるか取れないかで、医療従事者はリスクの高い検査や治療をどのタイミングで行うか対応を迫られることがあります。実際、わたしのような循環器内科医や救急医などにも聞いてみても、家族と連絡が取れない、患者さんが誰なのかもわからないで困るということは多々あります。

家族と連絡取れなくても、救命のために事後承諾でやってしまう処置や手術もありますが、脳卒中時の血栓溶解剤の投与や、カテーテル治療、心臓手術などの緊急処置・手術は状態が不安定な患者さんに行われるためリスクも高く、本人または家族の同意なしで、医師の一存で行うのは躊躇します。

しかし、血栓溶解剤の投与には発症から4.5時間という時間制限がありますし、早ければ早いほど合併症も少なく、麻痺などの症状も改善しやすくなります。
心筋梗塞でショック状態である場合もどれだけ早くカテーテール治療、バイパス手術を施行できるかが、後々の予後にも影響します。

このように、本人が意識のない状態で救急搬送された場合、いち早く家族と連絡がつくことが、患者さんの予後にも大きく影響するため、迅速に家族と連絡が取れるCSSのようなシステムは救急隊、医療従事者らにとってありがたい存在です。』

元消防署長のコメント

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(株)大阪シティパートナーズ
チーフコンサルタント
木村 忠彦氏


<プロフィール>
元大阪市北消防署長
平成23年に発生した東北地方太平洋沖地震時には、国からの要請により約1,000名の隊員を率いて現地へ就任。現場総責任者として人命救助の指揮をとる。これらの経験から防災・危機管理・人材教育等、様々なジャンルについての講演講師としても活躍中。

これまで多くの人命救助の現場に直面してきました。人命救助の現場ではとにかく負傷者の個人情報や家族への緊急連絡先などの情報収集が重要。緊急手術をしなければ助からない状態でもご家族の同意がなければ手術が出来ないケースもあり、少しでも早くご家族と病院が繋がることが求められます。

CSSは、ペンダントやキーホルダー、緊急時連絡カードに個人を特定するID番号と管理センターに繋がるフリーダイヤルが刻印されており、ご家族の連絡先などへ24時間365日体制で身元照会が可能なシステムです。管理センターでは個人情報を通報者に直接伝えるのではなく、オペレーターが通報内容を取次ぎ緊急連絡先に届けるシステムなため、プライバシーも守られています。

警察や消防は、身元不明者の衣服や靴に名前が書かれていないか、指輪に生年月日が刻印されていないなど、身元の手がかりとなるものを探します。CSSリングにはID番号とフリーダイヤルが刻印されているので、彼らがそれを見逃すとは考え難く、画期的なシステムであると感じています。